今月の作品です
- [ 師長のつぶやき ]
- 2015年5月27日
杖を使用されている方は、一心同体・肌身離さず大切に
扱っておられる場合が多いですね。
しかし、自動車に乗車中だけは・・・というお話です。
胸に抱えて座席に座っておられる場面をしばしばお見かけ
しますが、やむを得ない急ブレーキの際などに、杖の持ち手の
部分で胸を強く打ってしまったという話を何度も聞いています。
大切な杖でも、自動車乗車中には身体から離して、足元もしくは
トランクに収納しておく方がよさそうです(^o^)
リハビリを行う際は、日常生活上の目標を設定し、それに向けての
細かい課題をひとつずつ乗り越えていくというように、順序立てて
取り組んでいきます。
例えば・・・
ご病気で寝たきり状態だった方が、ベッド横のポータブルトイレを
おひとりで使えるようになりたいと希望された場合・・・
まずは、ベッドから起き上がって座れるということが大切で、
その次に、手すりを掴んで立てるようにならなければいけません。
しかし、これだけでは不十分で、ズボンを下ろそうとすると、手すりから
手を放しても立っていられるようにならなければいけませんし、さらに、
ズボンを下ろしながら腰をかがめても、バランスを崩さないような練習
が必要となってきます。
もちろん、これ以外の動作手順が選択され、練習内容が変わってくる
場合もありますし、ご病状によっては、ご希望が叶わないということも
考えられます。
そんなリハビリの過程の中で、ひとつの課題をクリアされて、
「出来るようになったわ~」と喜ばれ、また次の課題に向かって
努力されている利用者さんの姿を拝見するのが、私たちにとっても
励みにもなっています(^o^)