上腕骨顆上骨折

お子さんが手をついて転倒した時に

肘の部分に発生する骨折です。

上腕骨顆上とは、上腕骨(二の腕の骨)の肘近くの部分のことです。

子供の骨折では比較的頻度の高い骨折です。

ずれがほとんどないものはギプスで固定をして直しますが、

ずれの大きいものは一般的には手術によって治療されます。

子供の骨折で手術をすることは比較的少ないのですが、

この骨折は多くの場合、手術を行います。

骨折のずれが大きい場合には

神経や血管が損傷されることもあり、

注意が必要です。

早期に治療が必要な骨折ですので

お子さんが転倒して、肘を強く痛がる時は

速やかに整形外科に受診させて下さい。

 

びわこ虫

滋賀県民にはあまりにも有名なびわこ虫ですが、

現在、発生中です。

自宅で少し換気のために、窓を開け、網戸にしていると・・・・

小さな虫がわんさか入ってきています。

びわこ虫は網戸もすり抜けてしまいます。

春、秋の時期に大量発生しますが、

今年もこの時期が来たかという感じです。

ユスリカなんでしょうが、昔はこんなにいたかな~って考えてしまいます。

彼らにも事情があるのでしょうが、

大量に発生するのは遠慮してほしいです。

えっ! アルバイト

JAXAでアルバイトを募集している情報を。

「人工衛星と交信するするアルバイト 日給3万円」

 

何か得体のしれないアルバイトですが、

宇宙にも多少興味がありますし、

やってみたい衝動に・・・・

 

日程は3月30日~4月3日まで

 

全部平日!

 

仕事をさぼる以外いけません。

やむなくあきらめました。

私と同じ心境の人も・・・

 

注意したい腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアは、腰骨の間にある

クッションの役割をしている椎間板が飛び出して

腰に通る神経を傷害する疾患です。

 

多くの場合は手術をしないのですが、

早期の手術が必要な場合があります。

一つは膀胱直腸障害とよばれる排尿・排便に異常をきたした場合です。

おしっこが出せなくなったり、おしっこをする感覚がなくなったりした場合です。

この場合、長時間放置された場合、障害が残ってしまう可能性が高く、

早期の手術が選択されます。

もう一つは、足の麻痺です。足の力が入らなくなってしまった場合も

手術が選択されることが多いです。

 

一般的な腰椎椎間板ヘルニアは症状に応じて、

整形外科でじっくり治療されたらいいと思いますが、

このような場合は、緊急手術の対象になるので

注意が必要です。

ゆっくり飲みたい(T_T)

休日に「カフェ」で優雅なひと時を過ごしたいものです。

 

先日、家族でカフェへ行きました。

優雅なひと時をすごそうと・・・・

なんて甘い考えはすぐに吹っ飛びました(゚Д゚;)

 

一瞬たりとも、子供がじっとしていません。

こちらは子供を押さえつけるのに必死になります。

 

注文したパンケーキが出てきたら、

催促の嵐です。

あちこち、かき乱しながら、食べさせます。

 

もちろん、食べ終われば、前にも増して、

じっとできません。

店内をうろちょろしたがるし、

それを押さえつけるこちらも疲れるので

長居ができません。

 

自分が注文したアイスコーヒーは一気のみです(@_@;)

あつあつのホットコーヒーじゃなくてよかったと思います。

 

最近の外食は本当にゆっくりできません。

小さなお子さんをお持ちの方はみんなそうなんでしょうね。

 

カフェでの優雅なひと時に憧れる今日この頃です。

 

ちなみに、最初にうそをついてしまいました。

行ったのはおしゃれなカフェではなく、家族連れがたむろする喫茶店でした。

火傷

この季節、ストーブや湯たんぽなどつかわれるので

火傷が多い季節です。

火傷をした場合は応急処置はまず、水道水で冷やすことです。

そうすることで、火傷の広がりをおさえることができます。

 

その後、傷の処置を行いますが、

深い火傷だと、しる(浸出液)がたくさん出てきます。

 

たくさん出てくるので、汚く見えますし、バイ菌がついたのでは

と心配してしまいますが、

この浸出液には傷を治す様々な物質が入っており、

傷にとっていい作用をします。

なので、傷の処置は傷を乾燥させることなく、適度に湿潤した状態に保つのが

治癒を早めます。

湿潤した状態に保つには、傷を覆う被覆材を使用します。

様々なものがあります。

被覆材を使うと治癒が早まるだけでなく、傷にくっつきにくく、

交換のときの痛みが少ないのも利点です。

 

火傷には適切な治療を

 

 

 

 

痛風

痛風、よく耳にする病気の名前です。

急に足の親指の付け根が腫れて、痛くなくなり、

整形外科を受診されることがしばしばあります。

風が吹ても痛いので、痛風です。

原因は血液中の尿酸と呼ばれる成分が上昇し、

(血液中の尿酸が高い状態を高尿酸血症といいます。)

関節内に尿酸の結晶ができることによって

関節に炎症が起こり、強い腫れと痛みをおこします。

 

高尿酸血症の原因は、何らかの原因で尿酸が腎臓から排泄されにくくなっていたり、

暴飲暴食によって、尿酸の原料となるプリン体を過度に摂取している場合があります。

 

高尿酸血症は、関節炎の原因だけでなく、腎結石の原因になり、

腎臓の機能も悪化させてしまうことがあるので、

関節炎だけでなく、怖い状態です。

 

治療は薬によって、体の中で尿酸が作られるのをおさえたり、

腎臓からの排泄を促したりします。

食事は肉類やアルコールを控え、プリン体の少ない食物を

多く食べるべきです。

 

注意したいのは、痛風の発作が起こっているときに

尿酸値を下げる薬を急に飲んでしまうと、余計に関節炎が

悪化することがあることです。

痛風が起こった場合は、痛み止めの薬や注射などで

まず、痛み・炎症を改善してから、尿酸値を下げる薬を開始します。

 

尿酸値を下げる薬は長期飲む必要があり、

痛みがないからと言って勝手にやめてしまうと

多くの場合、再発します。

 

痛風もばかにできない病気です。

腰椎分離症

腰椎分離症とは腰椎の一部(関節突起間部と呼ばれる部分)が

分かれてしまった状態を言います。

腰椎分離症の多くは疲労骨折によっておこります。

十代前半に多く、腰を過度に使うスポーツをしているとよく発生します。

なので、スポーツをしている子供さんの腰痛ではしばしばみられる病気です。

 

分離症はその時期によって治療方法が変わります。

初期、進行期、終末期と分けられますが、

初期や進行期の場合は、疲労骨折した部分を癒合させることが治療に

なります。

具体的にはスポーツの禁止とコルセットによる安静です。

初期の場合にはレントゲンで異常がないことも多く、

早期の診断にはMRIが有効です。

終末期は完全に骨が分離してしまい、もう癒合が望めない状態です。

いわゆる偽関節の状態になっています。

この場合は痛みを緩和していくのが治療となります。

 

しかし、分離症と診断されても、あまり悲観することはありません。

プロスポーツ選手でも分離症の選手はたくさんいて、

ほとんど無症状で経過している方もたくさんおられます。

 

分離症は、その病期、個人の活動、症状など総合的に判断して治療に当たります。

ロコモティブシンドローム

少しずつ知られるようになってきたことばですが、

一般の方の認知度はまだまだではないでしょうか?

 

今日は「ロコモティブシンドローム」の講演に行ってきました。

「メタボリックシンドローム」が広く知られるようになって、

整形外科も運動器の障害を広く認知していただけるように提唱しているものです。

 

「運動器の障害により要介護になる」リスクの高い状態になること」と定義されていますが、

加齢や疾患によって、動きにくくなってきた状態を指すといっていいと思います。

簡単に疑わしいかどうか調べるには、ロコチェックというものがあります。

ロコモの度合いを調べるには

どれくらいの高さから立ち上がれるか調べる「立ち上がりテスト」

2歩の歩幅を計測する「2ステップテスト」

質問で答える「ロコモ25」

で判定されます。

 

詳しくは日本整形外科学会が開設する専用のHPがありますのでこちらを参照に

https://locomo-joa.jp/

 

実際、ロコモティブシンドロームと診断されたら、

改善のためのトレーニング方法「ロコトレ」も紹介されています。

「片足立ち」「スクワット」がその中心です。

当院でも、判定や運動の指導を行っています。

 

まだまだ認知度が低いようですのでわれわれ整形外科医は頑張らないといけませんね。

スポーツ障害

今日は中学校に依頼され、

「スポーツ障害」について講演をしてきました。

スポーツ障害とは、スポーツによって生じた障害や、怪我のことを言いますが、

大きくは急性のもの(骨折、捻挫、靭帯損傷、肉離れなど)と

慢性のもの(使い過ぎによる靭帯、腱、骨、関節の障害)に分けられます。

代表的な疾患をについて説明して、その予防法などもお話ししました。

代表的な疾患は

リトルリーガーズショルダー、野球肘、オスグッド病、疲労骨折、腰椎分離症などです。

これらの疾患については、またの機会に詳しく述べさせていただくとします。

 

スポーツ障害でお困りのお子さんはたくさんおられるのでしょうね、

質問もたくさんしていただきました。

 

疾患の治療上、スポーツを中止しないといけない場合もあり、

その場合は、お子さんご本人、ご両親はつらいでしょうが、

それを指示する医師もつらいです。

しかし、将来に障害を残さないためにもやむを得ない場合も存在します。

中止する勇気も時には必要です。