神経障害性疼痛
- 投稿者:遠藤 徹
- [ 日々の出来事 ]
- 2014年1月31日
最近、〇田〇矢さんが「神経障害性疼痛」なんていっている
CMが放映されています。
神経障害性疼痛って聞き慣れない言葉でなんどろうと思われるかもしれませんが、
病気の名前ではなく、痛みの種類の一つです。
痛みは大きく、侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、心因性疼痛に分けられます。
侵害受容性疼痛は、体に何らかの強い刺激が加えられると、
体の中の刺激(力、化学物質、熱など) に反応する部分が感知して
電気信号を脊髄、脳に伝達することによって感じる痛みです。
打撲による痛みとか普段経験する痛みの多くがこれにあたります。
心因性疼痛は、ようするに精神的なもの、心が痛みを感じてしまう痛みです。
そして、神経障害性疼痛ですが、末梢神経や脊髄など神経組織そのものが
障害された時に起きる痛みのことです。
しびれをともなったり、電気が走る ような痛みであったり、ヒリヒリしたりなど、
何とも言えない苦痛な痛みが出現します。
腰部脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛や、
顔面の痛みを来す三叉神経痛、
帯状疱疹による神経痛、脊髄損傷後に起こる神経痛などが代表的なものです。
実際の痛みはこの3種類の痛みが混じり合っていることもしばしばあります。
CMでは「新しい治療法があります。」なんて言っていますが、
あれは薬物治療のことを指していて、実際は数年前から使っている薬です。
このような痛みでお困りの方は、近くの整形外科でご相談なさるといいと思います。