パンフレット 骨端線損傷
- 投稿者:遠藤 徹
- [ 日々の出来事 ]
- 2013年12月20日
整形外科外来診療の際に、患者さんに病気の説明が記載された
パンフレットをお渡ししていることが多いのですが、
意外となかったのが「骨端線損傷」です。
自作で作成しました。
骨端線損傷は小児に特徴的外傷の形態で、
大人の骨折は骨の部分で折れたり、ひびが入りますが、
成長線(骨端線)が存在する小児では、
骨よりも柔らかい骨端線の部分に負担がかかり、
骨端線がずれたり傷んでしまいます。
それを骨端線損傷と呼んでいます。
治療は他の骨折と基本的に変わりませんが、
骨端線(成長線)が傷害されると、成長障害が出現する可能性があります。
骨の長さが伸び無くなったり、バランスが崩れて変形が出現したりすることがあります。
外傷そのものの治療経過がよくても、ある一定の頻度では
発生してしまいます。
それを理解して頂くことが大切なので、
パンフレットを作った次第です。
整形外科医としては、
変形でお困りになる患者さんが発生しないのを
願うばかりです。