神経根ブロックで診断
- 投稿者:遠藤 徹
- [ 日々の出来事 ]
- 2015年5月27日
神経痛の治療に
(腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアなどによる腰下肢痛など)
神経根ブロックを用いる話をしたことがありますが、
この神経根ブロックについて、今回はもう少し詳しく
説明させていただきます。
そもそも神経根とは、硬膜管と呼ばれる
神経の通り道から左右にわかれる神経の枝のことです。
首ではその神経は上肢に
腰ではその神経は下肢の神経につながっていきます。
腰の骨の数だけ神経根はありますので、
腰椎は5個ありますから腰の神経根は
左右合わせて10本あるということになります。
神経根ブロックは、この神経の枝1本に対してブロック、
つまり注射を行う治療です。
MRI、症状から、痛みの原因となる神経根がわかりますので、
その神経根に対して、注射を行います。
しかし、検査でも痛みの原因となっている神経根がはっきりしない場合があります。
その場合、神経根ブロックをおこない、
痛みが一時的にでも軽減したことが確認できれば、
ブロックをした神経根が病因となっていると明らかになります。
診断も兼ねた治療ができるということです。