痛風
- 投稿者:遠藤 徹
- [ 日々の出来事 ]
- 2015年2月24日
痛風、よく耳にする病気の名前です。
急に足の親指の付け根が腫れて、痛くなくなり、
整形外科を受診されることがしばしばあります。
風が吹ても痛いので、痛風です。
原因は血液中の尿酸と呼ばれる成分が上昇し、
(血液中の尿酸が高い状態を高尿酸血症といいます。)
関節内に尿酸の結晶ができることによって
関節に炎症が起こり、強い腫れと痛みをおこします。
高尿酸血症の原因は、何らかの原因で尿酸が腎臓から排泄されにくくなっていたり、
暴飲暴食によって、尿酸の原料となるプリン体を過度に摂取している場合があります。
高尿酸血症は、関節炎の原因だけでなく、腎結石の原因になり、
腎臓の機能も悪化させてしまうことがあるので、
関節炎だけでなく、怖い状態です。
治療は薬によって、体の中で尿酸が作られるのをおさえたり、
腎臓からの排泄を促したりします。
食事は肉類やアルコールを控え、プリン体の少ない食物を
多く食べるべきです。
注意したいのは、痛風の発作が起こっているときに
尿酸値を下げる薬を急に飲んでしまうと、余計に関節炎が
悪化することがあることです。
痛風が起こった場合は、痛み止めの薬や注射などで
まず、痛み・炎症を改善してから、尿酸値を下げる薬を開始します。
尿酸値を下げる薬は長期飲む必要があり、
痛みがないからと言って勝手にやめてしまうと
多くの場合、再発します。
痛風もばかにできない病気です。