腰椎分離症
- 投稿者:遠藤 徹
- [ 日々の出来事 ]
- 2015年2月20日
腰椎分離症とは腰椎の一部(関節突起間部と呼ばれる部分)が
分かれてしまった状態を言います。
腰椎分離症の多くは疲労骨折によっておこります。
十代前半に多く、腰を過度に使うスポーツをしているとよく発生します。
なので、スポーツをしている子供さんの腰痛ではしばしばみられる病気です。
分離症はその時期によって治療方法が変わります。
初期、進行期、終末期と分けられますが、
初期や進行期の場合は、疲労骨折した部分を癒合させることが治療に
なります。
具体的にはスポーツの禁止とコルセットによる安静です。
初期の場合にはレントゲンで異常がないことも多く、
早期の診断にはMRIが有効です。
終末期は完全に骨が分離してしまい、もう癒合が望めない状態です。
いわゆる偽関節の状態になっています。
この場合は痛みを緩和していくのが治療となります。
しかし、分離症と診断されても、あまり悲観することはありません。
プロスポーツ選手でも分離症の選手はたくさんいて、
ほとんど無症状で経過している方もたくさんおられます。
分離症は、その病期、個人の活動、症状など総合的に判断して治療に当たります。