腰椎分離症

腰椎分離症とは腰椎の一部(関節突起間部と呼ばれる部分)が

分かれてしまった状態を言います。

腰椎分離症の多くは疲労骨折によっておこります。

十代前半に多く、腰を過度に使うスポーツをしているとよく発生します。

なので、スポーツをしている子供さんの腰痛ではしばしばみられる病気です。

 

分離症はその時期によって治療方法が変わります。

初期、進行期、終末期と分けられますが、

初期や進行期の場合は、疲労骨折した部分を癒合させることが治療に

なります。

具体的にはスポーツの禁止とコルセットによる安静です。

初期の場合にはレントゲンで異常がないことも多く、

早期の診断にはMRIが有効です。

終末期は完全に骨が分離してしまい、もう癒合が望めない状態です。

いわゆる偽関節の状態になっています。

この場合は痛みを緩和していくのが治療となります。

 

しかし、分離症と診断されても、あまり悲観することはありません。

プロスポーツ選手でも分離症の選手はたくさんいて、

ほとんど無症状で経過している方もたくさんおられます。

 

分離症は、その病期、個人の活動、症状など総合的に判断して治療に当たります。