肘内障
- 投稿者:遠藤 徹
- [ 日々の出来事 ]
- 2014年8月5日
子供さんの手を引っ張った後に、
腕がだらーんとして動かさなくなってしまうことがあります。
肘内障と呼ばれるものです。
肘関節で親指側の骨(とう骨)の端が、はまりこんでいた靭帯から、
外れてしまうことによって腕を動かさなくなってしまいます。
少し痛がる様子はありますが、骨折みたいに泣き叫ぶほど
痛がっていることは稀です。
(診察の時には、医者(私)の顔をみて、泣き叫んでることが大半ですが・・・)
親御さんによっては、「肩が抜けた」と来院されることがありますが、
成人では比較的よくある肩関節の脱臼ですが、小児では稀です。
抜けているのをもどすと、動かすようになり、その後も全く問題がありません。
大きくなれば抜けなくなります。
小学校の低学年程度までは注意が必要です。
特徴的ですので、手をついて転倒してから肘を痛がる場合や
肘を曲げて力が入っているのに、痛がる場合は
骨折を疑うこともしばしばあります。