作成者アーカイブ: 遠藤 徹 151 件

ALS

ALSアイスバケツチャレンジが巷で話題になっていますね。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)の認知を広めるために行われている運動で、

指名された人物はチャレンジを受ける場合、氷水をかぶるか、

または100ドルをALS協会に寄付するか、

あるいはその両方を行うか

を24時間以内に選択しなければならないというものです。

 

日本ALS協会

http://www.alsjapan.org/jp/index.html

 

この運動自体には賛否両論あるようですが、

ALSが広く知られるようになることはいいことだと思います。

診断、治療は神経内科の医師が中心になって行いますが、

我々整形外科医も決して、他人事ではありません。

ALSの初期症状は

手足の力が入りにくい(筋力低下)、手足の筋肉がやせてきた(筋萎縮)など

手足に現れることが多いので、しばしば整形外科を初診します。

特に脊椎を専門にしていると、

頚椎疾患でも同じように手足の筋力低下や、筋萎縮が認められることがあるので

鑑別が必要になることがあります。

日本人の患者数は8000人程度で稀な疾患とは言えますが、

私自身、ちょくちょく遭遇しますので

決して稀ではないなという印象で、

整形外科医といえども常に注意をしておかなければならないと考える疾患の一つです。

 

アイスバケツチャレンジが一時のブームでなく、

ALSに対する支援がどんどん広がることを祈るばかりです。

車の渋滞・・・そして号泣(T-T)

今日は所用で、若狭地方へ。

完全に忘れていましたが、夏休みまっただ中。

帰宅時、恐れていたことが・・・

渋滞です(>_<)

 

渋滞自体は全く問題ないのですが、

渋滞に飽きた子供に泣かされます。

 

少し昼寝をしてから車に乗ったので

全く眠る様子もありません。

お菓子、音楽、おもちゃ、次々とアイテムを投じます。

とうとう、アイテムを使い切ったその時点で、

まだ家まで一時間くらいの道のり・・・

 

それでも何とかしようと妻は頑張ってくれましたが、

とうとう万策尽きた夫婦、

最後の30分はあきらめました(*_*)

 

泣き声がこだまする車内・・・

 

自分の無力さを思い知らされました(T_T)

 

幸い、子供は家に着けばケロッとしてました。

渋滞恐るべしです。

もう少し勉強して、渋滞を飽きさせないアイテムを

今度はもっと用意しておこうと思います。

 

 

 

石灰沈着性腱板炎

肩関節の痛みを生じる疾患で五十肩はよく知られていますが、

同じような肩の痛みを来す疾患に

石灰沈着性腱板炎と呼ばれるものがあります。

一般の五十肩に比べると、激しい痛みであることが多く、

夜中にうずくような痛みが出る場合もしばしばあります。

症状が比較的短期間で治まるものもあれば、

慢性的に痛みが続くものもあります。

中年の女性に多くみられ、肩を動かすスジ(腱板)に

リン酸カルシウム結晶が沈着(石灰化)し、炎症を生じることによって起こります。

診断はレントゲンを撮れば石灰が写るので比較的容易です。

石灰は、ドロッとした状態で、時がたつにつれ、硬く変化していきます。

ドロッとした石灰は、エコーで確認しながら

注射器で吸って取り除くことができることがあります。

固くなってしまったものは吸い出すことができないので、

他の方法で石灰をなくすように試みます。

胃薬(H2ブロッカー)は石灰を溶かす作用があることが知られています。

また超音波治療でも縮小することがあります。

最近は、腎結石などの治療に用いられる体外衝撃波を用いることもあるようです。

様々な治療を行ってもの痛みが強く、肩の運動に支障がある場合は

手術で摘出することもあります。

たとえ、石灰が残っていても、薬や注射、リハビリ治療で

痛みが改善する場合も多数あります。

五十肩と自分で診断をつけてしまって治療を受けていない方は

こんな病気もあるので診察を受ける方がいいと思います。

ブログもう一つあります。

最近、「ブログ見てますよ。」なんて

声をかけて頂くことが多くなり、嬉しいかぎりなのですが、

実は遠藤クリニックには二つブログがあるのを

ご存じの方は少ないようです。

ホームページのトップページ内にある「遠藤クリニックブログ」のアイコンを

クリックすると今ご覧になっているブログです。

これは、院長と遠藤クリニックのスタッフのブログです。

 

もう一つは、トップページ内の通所リハビリのアイコンをクリックすると、

遠藤クリニックリハビリセンターのページに変わります。

(画面の色が緑から青になります。)

そのページ内の下の方に「ブログ」と書かれたアイコンがあります。

これはリハビリセンターのスタッフのブログです。

 

http://www.endo-clinic.or.jp/staffblog/

 

介護保険下で行われる通所リハビリ(デイケア)にご興味のある方は

こちらのブログもご覧になって頂くといいかと思います。

もちろん、通所リハビリに関係のない方もごらんになって下さい。

クリニックのブログとはまた一味違います。

ブログは本当、個性が出ますね。

なかなか面白いですよ。

きいちゃん!

先日和歌山に行った際に、犬が好きな子供のために

犬のゆるキャラのぬいぐるみを買って帰りました。

その名は「きいちゃん」です。

2015年わかやま国体のイメージキャラクターですが、認知度は低いようです。

いい年のおっさんが和歌山駅のきいちゃん特設コーナーを

ウロウロして買ってきました。

それにもかかわらず、うちの子供はほとんど興味なし(T-T)

「大好きな犬やのに、何が気に入らへんねん。」ってつぶやきましたが、

その後も全く遊んでくれません。

子供ってこんなもんですね。

 

そういえば、ふと最近その「きいちゃん」を滋賀県で見かけました。

いよいよ全国に展開しているのかと思いきや、

よく見ると、

わかやま国体にもかかわらず、ボート競技は滋賀でおこなわれるようで

その告知でした。

ゆるキャラ戦国時代、うちの子供には気に入られませんでしたが、

頑張って下さい。

親子の顔って・・・

先日、子供を連れての散歩の途中、

休憩がてらに、コンビニに立ち寄った際、

レジで若い女の店員さんが、お会計そっちのけで

最初に発した言葉が、

「そっくりですね~!!」

っと、一言。

「分かってるがな。」 っと、心の中でつぶやきましたが、

「そうですか!?」なんてしらを切りました。

 

店員さんとしては、どうしても言いたいほど、

似てると思ったんですね。

年の差30歳以上ですが、顔を見ただけで間違いなく親子と判別可能です。

自覚はしています(^^;)

リハビリ室改修工事

院内ではすでに告知しておりますが、

このお盆休みを利用してリハビリ室の改修工事を行います。

8月18日~21日までの予定です。

リハビリ治療は変わらず受けて頂くことが可能ですが、

場所が狭くなるため、ご迷惑をおかけします。

しばらくの間ご不便をおかけします。

今年の土用は。

今日は節分でした。

明日は立秋で、夏真っ盛りという感じですが、暦の上では秋となります。

節分前の十何日かの間を土用と呼ぶらしいので、夏の土用は終わりです。

今年は、何故かウナギにありつけることが多かったです。

ウナギが好物な私にとっては、いい土用でした。

 

ウナギを食べるたびに思い出すのが、おそらく「ウミヘビ」を食べた知人の話です。

まさかウナギと間違ってウミヘビを食べるなんてって思われるかもしれませんが、

あながち馬鹿にできる話でもありません。

海でとれたウナギ!?を調理して食べたら、妙に小骨が多かったと話していました。

その時、少し引っかかったので調べてみると、

ウミヘビには、爬虫類と魚類の2種類います。

爬虫類の方は蛇と同じような形をしていて、毒を持っています。

魚類の方は、穴子やウナギにそっくりなものが結構います。

ウナギ目に属するので当然のことですが。

ウナギ目ウミヘビ科ウミヘビ属でマルアナゴとよばれるものは

普通に食用として扱われています。

知人が食べたのはウナギに似ているウミヘビ属のものだと推察されます。

ウナギより小骨が多いみたいですね。

なので、間違っても馬鹿にできる話では決してありません。

さらに、沖縄では爬虫類のウミヘビを食べるみたいですね。

 

 

 

肘内障

子供さんの手を引っ張った後に、

腕がだらーんとして動かさなくなってしまうことがあります。

肘内障と呼ばれるものです。

肘関節で親指側の骨(とう骨)の端が、はまりこんでいた靭帯から、

外れてしまうことによって腕を動かさなくなってしまいます。

少し痛がる様子はありますが、骨折みたいに泣き叫ぶほど

痛がっていることは稀です。

(診察の時には、医者(私)の顔をみて、泣き叫んでることが大半ですが・・・)

親御さんによっては、「肩が抜けた」と来院されることがありますが、

成人では比較的よくある肩関節の脱臼ですが、小児では稀です。

抜けているのをもどすと、動かすようになり、その後も全く問題がありません。

大きくなれば抜けなくなります。

小学校の低学年程度までは注意が必要です。

 

特徴的ですので、手をついて転倒してから肘を痛がる場合や

肘を曲げて力が入っているのに、痛がる場合は

骨折を疑うこともしばしばあります。

 

週末は

週末は和歌山での研究会に参加してきました。

座長をつとめさせて頂きましたが、講演の内容は

手の外科のトピックス、関節リウマチについてで、

日常診療にすぐに役立つ内容で、とても興味深いものでした。

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市の中心のホテルがいっぱいで、海近くのホテルに滞在しましたが、

きれいな海を望めるはずが、

あいにくの天気で、残念でした。

その中でもサーファーの姿はたくさん目に入ります。

すごいですね。