ALS
- 投稿者:遠藤 徹
- [ 日々の出来事 ]
- 2014年8月26日
ALSアイスバケツチャレンジが巷で話題になっていますね。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)の認知を広めるために行われている運動で、
指名された人物はチャレンジを受ける場合、氷水をかぶるか、
または100ドルをALS協会に寄付するか、
あるいはその両方を行うか
を24時間以内に選択しなければならないというものです。
日本ALS協会
http://www.alsjapan.org/jp/index.html
この運動自体には賛否両論あるようですが、
ALSが広く知られるようになることはいいことだと思います。
診断、治療は神経内科の医師が中心になって行いますが、
我々整形外科医も決して、他人事ではありません。
ALSの初期症状は
手足の力が入りにくい(筋力低下)、手足の筋肉がやせてきた(筋萎縮)など
手足に現れることが多いので、しばしば整形外科を初診します。
特に脊椎を専門にしていると、
頚椎疾患でも同じように手足の筋力低下や、筋萎縮が認められることがあるので
鑑別が必要になることがあります。
日本人の患者数は8000人程度で稀な疾患とは言えますが、
私自身、ちょくちょく遭遇しますので
決して稀ではないなという印象で、
整形外科医といえども常に注意をしておかなければならないと考える疾患の一つです。
アイスバケツチャレンジが一時のブームでなく、
ALSに対する支援がどんどん広がることを祈るばかりです。